横紋筋融解症の症状



横紋筋融解症の症状

横紋筋融解症の臨床症状は、筋肉痛、筋力の低下、脱力、麻痺、赤褐色尿などです。

 

横紋筋が壊れるので、当然、筋肉の炎症、痛みなどの症状と、ダメージにより、筋力は低下します。このあたりは、筋肉が壊れたことをイメージすると理解しやすいかと思われます。

 

ただし、病気の程度、感じ方の個人差がありますので、皆同じ症状とは限りません。
体中の筋肉が痛いとか、なんか力が入らなくなったとか、歩行がうまくできなくなってきた。
など、感じ方、程度は、さまざまかと思われます。

 

また、赤褐色尿というのは、一見、血尿のような赤い尿がでます。
これは、血液ではなくて、筋肉が壊れたとき出てくるミオグロビンという物質が尿中に出てくるため、このような色調を呈します。
もちろん、健常時には、このような尿が出ることはありません。
そして、この赤褐色尿こそが、横紋筋融解症の一番恐ろしい腎不全の原因となるものです。

 

当然、血尿とは違いますので、潜血反応は、でません。
しかし、一般的に言って、肉眼的血尿、すなわち真っ赤なおしっこが出る。こと自体、緊急を要する症状の一つでもありますので、とにかく、赤い尿が出たら、すぐに病院を受診する。というのは、どのような場面でも基本かと思われます。

 

これらの症状は、赤褐色尿を除けば、風邪や運動時の筋肉痛とあまり変わりありませんので、次にのべる誘因、原因と照らして判断することになります。

 

診断は、疑って、病院で検査をすると分かりますので、まず、疾患の概念を理解して、疑うところが一番大事になってきます。

 

そして、病院では、定期検査で、スクリーニングをしますが、(投薬を継続している薬があるとき)その合間での発症は、自分で気づくしかありません。


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